大会長あいさつ

マイク・D・フェターズ  (ミシガン大学家庭医療学講座教授)

国際混合研究法学会(MMIRA: Mixed Methods International Research Association)の第4回アジア地域会議、および日本混合研究法学会(JSMMR: Japan Society for Mixed Methods Research)の第7回年次大会の大会長を務めさせていただくことになり、大変光栄に存じます。

本大会は、日本で最も権威のある大学の一つである青山学院大学がオンラインホストを務めています。そのようなオンライン大会への参加を楽しみにしております。


組織委員会は、今年の会議のテーマとして、社会的大変動時代の混合研究法(Mixed Methods Research in the Era of Massive Social Change)」を選びました。COVID-19のパンデミックは、世界中の誰もが少なからず影響を受けています。このパンデミックは、各国がすでに経験していた多くの社会問題や健康問題を悪化させました。社会の複雑な変化に伴い、研究者は質的調査と量的調査を統合した混合研究法による調査の力を活用する必要があります。この「新しい世界」において、世界の研究コミュニティは、混合型の研究アプローチを使用したり、新しい混合研究法の方法論を開発したりすることで、創意工夫をもって対応してきました。本会議では、哲学、方法論、手法といった混合研究法の側面からの発表を歓迎します。

招待講演には、ジョン・クレスウェル博士、ティモシー・ゲッターマン博士、ミシェル・ニコルズ氏(MMIRA会長)がスピーカーとして参加する予定です。今回の会議では、中国、韓国、台湾をはじめとするアジア諸国/地域の混合研究法に関わる研究者が参加する、人気の高い「アジア・オープン・フォーラム」を再び開催します。

基調講演、パネルディスカッション、オリジナル研究の口頭発表やポスター発表、ワークショップ、ソフトウェアや書籍のベンダーによる書籍展示と販売、「meet a mentor」の会場など、初心者から上級者まで、あらゆるレベルの方法論研究者にアピールする会議です。学生の方は割引料金でご参加いただけます。投稿のカテゴリーは、進行中のものから完成した研究、理論的・哲学的な視点など多岐にわたります。発表形式は、ポスター発表と口頭発表からお選びいただけます。基調講演には通訳がつき、ワークショップは英語(日本語サポート付き)または日本語で行われます。

詳細は、演題募集のページ(日本語版英語版をご覧ください。なお、本イベントへの参加には、アブストラクトの提出に加えて、参加登録が必要です。参加登録は2021年5月下旬に開始する予定です。皆様とバーチャルでお会いできることを楽しみにしています

2021 MMIRAアジア地域会議/第7回日本混合研究法学会年次大会
大会長
マイク・D・フェターズ(ミシガン大学家庭医療学講座教授)