特別講演(Special Plenary)
日時: 2019年9月14日(土)13:30-14:30
会場:講堂

現代社会における混合研究法と今後の役割
(Futures Roles and Mixed Methods in Our Modern Society)
 エリザベス G. クリーマー(Elizabeth G. Creamer, PhD)
国際混合研究法学会(MMIRA)・会長 (President)
バージニア工科大学名誉教授 (Professor Emeritus, Virginia Polytechnic Institute and State University)

方法論の専門家が混合研究法を説明するとき、その視座の多様性は、新しくこの分野に参入する人々にとって混乱と挫折の原因となることが多い。別の見方をすれば、この多様性は、あらゆる地域のあらゆる研究分野や内容領域に渡る広範な研究者コミュニティでの活況を示している。本講演では、混合研究法の近年の動向を取り上げ、この分野のダイナミズムに動力を与える今後の方向性について提案する。第3世代の研究者たちが研究方法間の混合や統合について書くことでニッチな分野を切り拓いていることからわかるように、統合の優先性、またそれをどのように達成するかが近年の傾向とみなされている。方法論的専門性の概念を再定義し、今日行われている研究の複雑性に対処することが、今後の動向であると考える。

※同時通訳あり。

【略歴】エリザベス G. クリーマーPh.D.)バージニア工科大学教育学部名誉教授。様々な教職及び管理職を歴任する。専門は教育研究及び評価。研究方法論の専門家であり、20年以上に渡り、大学院において研究方法論の科目を担当し、混合研究法、質的アプローチから、グラウンデッド・セオリーまでを指導した。2018年、SAGEからAn Introduction to Fully Integrated Mixed Methods Researchを出版し、研究プロセスの各段階において統合を行うフレームワークを紹介した。現在Routledgeとの契約の下、Advancing Grounded Theory Development with Mixed Methods Researchを執筆中である。35年間のキャリアの中で、書籍4冊、雑誌論文・寄稿論文127本、学会発表95本を著している。オーストリアのウィーンや日本を含む様々な場所で混合研究法のワークショップを主導している。国際混合研究法学会(MMIRA)第5代会長。


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