大会長あいさつ
マイク D. フェターズ (ミシガン大学)
Hamamatsu he youkoso! 凧揚げ、バイク、楽器、そしてフラワーパークで知られる浜松へようこそ!9月14日から16日まで浜松の静岡文化芸術大学で開催されます、第3回 MMIRAアジア地域会議 / 日本混合研究法学会第5回年次大会の大会委員長といたしまして、皆様のご参加を熱烈に歓迎いたします。
本大会のテーマは「複雑な社会への理解と対応を支える混合研究法」です。このテーマは、私たちのこの複雑な世界をより良く理解するためには、混合研究法が有用であることを明確に示します。
基調講演は、エリザベス・クリーマー(Ph.D.)(MMIRA会長、バージニア工科大学名誉教授)による「現代社会と未来の混合型研究の役割」です。さらに、シェリル・ポッシュ(Ph.D.)(アルバータ大学、前MMIRA会長)とクリスティン・デイヴィス(Ph.D.)(ノースカロライナ大学シャーロット校)による特別講演が予定されています。ポッシュ(Ph.D.)は「混合研究法の統合的思考を通して複雑性を擁する」と題して、またデイヴィス(Ph.D.)は「科学と人文学の溝に橋を架けるホリスティックな研究法」の演題でお話しくださいます。
本大会の特別企画は、「MMRオープン・フォーラム」3件と「アジアMMRオープン・フォーラム」1件です。「アジアMMRオープン・フォーラム」は、八田太一(Ph.D.)がコーディネーターとなり、アジアにおける混合研究法の地位についての議論を促そうというものです。また、"Meet an Expert" セッションやワークショップ(プレ、ポストコンファレンスを含めて16件)は、すべての参加者にとって、混合研究法の地平線を広げることができる良い機会となるでしょう。研究発表については、実証研究から方法論の考察まで43件が予定されています。発表者は、中国、シンガポール、タイ、台湾、韓国、アメリカなど様々な国からの参加者です。大会の使用言語は英語と日本語ですが、基調講演には同時通訳がつきます。またワークショップは、主に英語で日本語サポートがつくものと、日本語で行われるものがあります。
それでは、浜松でお会いしましょう!
第3回国際混合研究法学会アジア地域会議/第5回日本混合研究法学会大会
大会長
実行委員長あいさつ
河村 洋子 (静岡文化芸術大学)
本大会は、第5回日本混合研究法学会年次大会および第3回国際混合研究法学会(Mixed Methods International Research Association: MMIRA)のアジア地域会議との共同開催です。日本混合研究法学会は、世界的に、医療、看護、教育といった実践研究分野で積極的に用いられている混合型研究に関する学会です。2015年の設立時より、混合型研究を積極的に推進してきました。今回で3回目となるMMIRAアジア地域大会は、第1回と第3回での開催地である立命館大学いばらきキャンパスを離れ、浜松市の静岡文化芸術大学キャンパスで開催する運びとなりました。
大会のテーマは「複雑な社会への理解と対応を支える混合研究法」(”Mixed Methods Research for understanding and accommodating the world of complexity”)です。基調講演には、現MMIRA会長であり、教育、学校教育の評価の分野で混合型研究の第一人者であるバージニア工科大学(Virginia Polytechnic and State University)の名誉教授エリザベス・クリーマー博士(Elizabeth Creamer, Ph.D.)に、現代社会と未来の混合型研究の役割についてご講演いただきます。
また、特別講演として、前MMIRA会長であり教育評価を専門とされるアルバータ大学(University of Alberta)のシェリル・ポッシュ博士(Cheryl Poth, Ph.D.)と、人々の複雑な経験について人間的な理解をするために多面的に感覚を使う総体的な研究アプローチを提案されコミュニケーションを専門とされるノースカロライナ大学シャーロット校(University of North Carolina at Charlotte)のクリスティン・デイヴィス博士(Christine Davis, Ph.D.)にご講演いただきます。こうした錚々たる方々を迎え、大会長のミシガン大学(University of Michigan)のマイク・フェターズ教授によるファシリテーションで3つのオープンフォーラムを企画しています。
3日目の大会終了後のワークショップには、ご登壇いただく講演者に加え、初代学会長ジョン・クレスウェル博士(John Creswell, Ph.D.)にも学びを深める内容をご提供いただきます。大会期間中には、ミート・ザ・エキスパートのセッションや一般演題の口頭発表やラウンドテーブルセッションなど、混合型研究について学び合い、社会での役割に関して考える多くの機会となる企画が目白押しです。
テーマが示唆するように、今回の大会の目的は「ますます複雑化していく社会の現象や課題に対して、どのように混合型研究が向気合うべきか」ということをディスカションし、考え、アイデアを共有することです。
今回、アジア諸国以外にも北米、欧州諸国、カリブ諸国、アフリカからの多くの参加者を迎え、国際色がますます豊かな大会となります。浜松の地で、背景の異なる多くの参加者が集い、質の高い学び合いの時間を過ごしていただけることを心から祈念しています。
第3回国際混合研究法学会アジア地域会議/第5回日本混合研究法学会大会
実行委員長
河村 洋子 (静岡文化芸術大学)